29 Mar 2020

STAY AT HOME



COVID-19の流行で家に閉じ込められている皆様
特に海外駐在、海外住まいの方はそろそろしんどい。
日本でも"コロナ疲れ"、"自粛疲れ"なんて言っていますけど、甘えたこと言ってるんじゃないと言いたい。



私たちができるのは予防すること、拡げないこと。
知っていますか?"軽症者が80%"の事実を。
軽症者とは人工呼吸器が必要ない、対症療法(解熱剤、点滴などのみの治療)で回復する患者を指しています。熱が40℃あろうと、ご飯が喉を通らなかろうと、軽症なのです。
医療機関はもちろん重症者以上を優先しますから、医療機関の対応可能人数を超えてしまえば、日本の保険制度がいくら優れているとはいえ、病院の受診自体ができず、軽症者は家で治すしかない事態になりかねない。

既に患者の多いアメリカやイギリス、イタリア、スペインといった国々は医療崩壊を起こしています。医療者が足りない、人工呼吸器が足りない、マスクや防護服が足りない。
Trump大統領はアメリカには十分な数の人工呼吸器があり、彼らがある場所を把握していないだけだ、すぐ届く、必要な国(スペイン、イタリア、イギリスなど)にも輸出が可能だと言う発言をしていました。
それは事実なのでしょうか?
NYでは死体を保管するために病院に冷蔵車のトラックが到着しました。
医師は人工呼吸器があれば救えた命だ、私たちは少しの時間勤務を離れた間、万全な体制であれば救えたはずの命を想って泣いているのです、という現場からのリークもあります。私は現場が今この状態で事実以外を伝える理由はないと思っています。
また、1日1000人もの死者を出したイタリアにはすでに中国とキューバからの医師団が到着しているはずです。
医療者は世界共通で目の前の人間を救いたいと思っていない人なんて1人もいない。
彼らは痛いほど知っています。"仕方なかった"という他の状況であれば許された言い訳が医療では誰の助けにもならないことを。
人がいる、だけでは救えない。
十分な機材があれば救えた命を目の前で失わないといけない、そんな状況を少しでも避けるためにやるべきことをやりましょう。

イギリスではPMのBoris JohnsonとHeath SecretaryのMatt Hancockがコロナウイルス陽性と診断されました。彼らは最前線で対策を講じ、毎日のように会見をしていた人たちです。ドイツのPMであるAngela Merkel、モナコ公国のアルベール2世、バルニエEU主席交渉官、アメリカの上院議員、副大統領スタッフなども陽性と診断されています。
コロナウイルス陽性と診断された要人・著名人
世界中の誰も、どこにいても、今や安全ではありません。

東京は危ないから地方へ帰ろうとしている人、気持ちはわかる。
アルバイトもなく、仕事ももしかしたらできない状況かもしれないから実家が一番お金がかからない。だけど、帰る前に死亡率10%という驚異的な数字を記録したイタリアの患者のインタビューを見てほしい、そして考えてほしい。

あなたのその行動は彼の直面した現実に見合う行動なのか?
彼は、数か月後のあなたの姿かもしれない。

日本も患者数が増えてきたところで、安倍総理の記者会見がありました。
会見は一言にまとめることができるものでした。"全部これからやろうと思っています。"でした。
強いメッセージや、具体的な政策、方針は何もありませんでした。
明らかになったのはマスクの供給枚数くらいでしょうか。
スピーチライターが書いた原稿を読んでいるだけですが、それゆえに政府内で何も決まっていない、何も進んでいないことが露呈していました。
彼らは1月から約3か月間、平均所得の数倍の給料をもらって、今まで何をしていたのでしょうか。
この事態は一切予測をしていなかったとでも言うのでしょうか。
例えば富士フィルムの開発したインフルエンザ薬アビガンがCOVID-19の治療に効果を示すという話は数週間前から出ています。この治験すらこれから進める、です。
世界から期待されているのなら、できる限り素早く進めることはできないのでしょうか。開発中の薬ではなく、すでに認可され、インフルエンザの薬として使用されているのですから。この薬が本当に効果を示すものなら、今後の日本経済にとって大きな希望となります。
マスコミの質問も緩いものでした。TrumpがコロナウイルスをChinese Virusと呼んだ時に問い詰めた記者くらいやって欲しいものです。
やはり日本には報道規制と言論規制が引かれているようにしか思えない会見でした。

最後に、外国人記者へのアナウンスで、質問は日本語でお願いします、には呆れを通り越して笑ってしまいました。



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