28 Jun 2020

ポカホンタス女が嫌われるその本当の理由



ポカホンタス女とは
いわゆる海外かぶれの感じがイラっとする女性のこと。
こう語られる女性の外見がポカホンタスっぽい、ということらしい。
本家ポカホンタスとは全く関係なし。
ポカホンタスはそもそもアジア人ではないし、美人だし、映画自体私は大好きです。
可愛いだけじゃない自立したヒロイン像はかっこいいですよね。
あんまり言ってるとそろそろディズニーを怒らせるのでは・・・


ちなみに、ポカホンタス女の特徴が以下だそうです。
・黒髪のワンレングスストレートロングに強め眉毛、切れ長目の濃いめメイク
・彼氏が外国人自慢
・自分も日本人なのに海外と比較して日本をディスる
・ちょいちょい英単語(またはその他外国語)はさんで英語できるアピール

一時期ポカホンタス女botなるものも流行りました。

ルックス的には少し前ならLucy Liu、今ならCrazy Rich!のConstance Wuのイメージが近いのかな。
日本人男性ではたじろいでしまうくらいの芯の強さがありそう。


さて、何故彼女たちはネタになる程嫌われるのでしょう。
海外経験を鼻にかけて人を見下すから?日本人なのに日本の悪いことばかり批判するから?日本で過ごした時間の方が長いのに、海外で育ったようなフリをするから?
これらも彼女たちのネタにされる理由のひとつでしょう。
しかし、本質は別のところにあると私は思っています。

正直、上にあげたポカホンタス女の特徴には、ネタになるほどの強さはないと思うのです。
まず、ルックスは好きな恰好をすればいいと思うし似合っていればなお良し、外国人とのお付き合いも幸せならいいと思うし、このご時世パートナーを日本人だけに限定しなくたっていいと思う。日本にだって批判されるべき文化や習慣はたくさんあるし、アピールはちょっとうざいかもしれないけど、外国語できるってすごいこと。

結局のところ、彼女たち、”ポカホンタス女”が嫌われる理由は自分にだけ都合よく甘く、他人にはとことん厳しいからではないでしょうか。
日本の文化と海外の文化、両方の知識を合わせて自分にとって一番都合の良いように解釈してしまう。実際には自分の欲望である物事を文化という建前で武装し、あたかもそれが正論であるかのように人を攻撃する。
日本人という基本的には内向的な文化が、海外の文化という盾を得てしまったことで、自己主張を間違った方向に磨いてしまう。

例えば、ポカホンタス女はこんなことを言います。

”皆知らないかもしれないけど、海外ではパートナーも一緒にいろんなところに参加するの、そうやって海外は人脈を拡げるの。なんで日本人はできないんだろうね?”

いきなり彼氏連れてきたーだって海外ではそれが当然だもん。なんて言われたら私は面倒だから今日は早く帰ろう・・・って思ってしまいます。

元々日本人は攻撃するのは得意ではない人が多いように思いますが、盾を得てしまうと暴走することがあります。この盾はポカホンタス女にとっては海外の文化という知識であったり、日本人にとってはTwitterの匿名性だったり。

加えて、日本では自信があって強い女性は特に敬遠されます。
彼女たちは海外で、私はもっと自信を持っていいんだ!と気づいて帰ってきます。
しかし現在の日本社会はそれをまだ寛容に許してはくれません。
実際に私自身も未だ女性が声をあげることを良しとしない国のままだと感じることが多々あります。

ポカホンタス女は女だからこそ成立しています。
”ポカホンタス男”の話を聞いたことがあるでしょうか?
海外に自ら出ていく男性の少なさも原因のひとつかもしれません。
しかし、ポカホンタス男は世間が騒ぐほどのネタにはならないのです。
男女問わず、海外経験者の言葉には偏見も含まれています。でも、日本でしか暮らしたことのない人の言葉にも必ず偏見や思い込みが含まれています。
冷やかすことで、お互いの言葉を止めてしまうことだけは避けて欲しいと思っています。

お互いの知識や考え方を合わせれば、もっと楽しいものが見えることだってある。
そして、自立して自分を持っている人は性別問わず魅力的。
人に依存する生き方より、自分を何もできない人間だと偽るよりずっと。


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